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ケーイーコーポレーションを紹介するコラム

第6回会社の地域貢献活動

企業、特に中小企業は地域社会と密接な関係にあります。
地域の雇用を創出し、地域に税金を納め、地域のために貢献しています。 しかし、それで満足してよいのでしょうか。私はそれだけでは企業の社会的責任を果たしているとは言えないと思います。もっと積極的に、地域が発展することがわが企業の発展と考え地域の発展のお手伝いはできないものかと考えてきました。

また、企業の目的は「利益の追求」ではなく「永続すること」にあります。ケーイーコーポレーションがこの静岡の地で企業活動を続けていく限り、地域貢献もまた「永続するもの」でなくてはならないと思います。
現在当社が地域貢献と考え活動していることをお話しします。

現在当社の主な地域貢献活動は以下の3つです。

1.折戸湾の再開発

折戸湾は下記に示す地域です。

折戸湾沿岸には工場や倉庫等が立地し当社もその近くにあるので社会的責任(CSR)の一環で参加しています。世界文化遺産である富士山の構成資産である三保松原には多くの観光客が訪れますが、近年は住民の転出も多く、また高齢者が多く居住する地域でもあります。従って、特に観光客など多様な人々を集めることは、折戸湾の活性化について不可欠と考えています。

私は静岡経済同友会静岡協議会に所属しており、「清水港ウォーターフロント(折戸湾)再開発検討委員会」のメンバーとして参加をしています。この会は約3年活動していますが、静岡県、静岡市とも連携を取りながら進めています。最近では、地域の事業化に詳しい専門家の方を招き、講演会をお聞きした上で、折戸湾で実現したい事業アイディアを出す事になりました。

私の考えるアイディアはまだかたまっていませんが、地域資源や歴史をキーワードにした体験型事業や既存の倉庫、建物、施設を出来る限り利用した事業がよいのではと思っています。

地域の企業の人達が参加する検討委員会ですので、これからも皆さんと共に事業化に向けて前向きに取り組んでいきたいと考えています。

2.カトリック清水教会を通じてフィリピンへ古着を寄贈

当社の社是“愛”は、カトリックの聖書に記されているところから故・名誉会長が考えました。名誉会長は若い頃カトリック清水教会に通い、信者となりました。私もこの教会で洗礼を受け通っているひとりです。

カトリック清水教会

現在この地域でのフィリピンミサはこの教会だけで行われていて、多くのフィリピンの方が来ています。そこでフィリピンの方との友好のため、教会ではフィリピンの方々に古着を送る活動をしています。

当社もこの活動に昨年の10月より参加し、多くの社員から古着を頂きました。(第1回目:平成29年10月~平成30年3月)
この活動は、半年毎に続けていくつもりです。今も善意の古着が集まっています。
“ビジネスリポート”という雑誌でこの件が紹介されてから、当社以外の方からも、「古着を整理する予定だったが、この様な活動があれば、古着を使ってもらえ、人の役に立てるので、是非参加させて欲しい」との声も頂ける様になってきました。

フィリピンコミュニティの代表の方からはこの活動に対して感謝の手紙を頂きましたが、我社の思いを届けることが出来たと実感いたしました。

フィリピンコミュニティからの礼状
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常に、何事も継続する事が大切だと思っていますので、これからもより多くの人達から協力が得られる様に呼びかけていきたいと考えています。

3.大学との連携講座

若者の県外流出が深刻化する中で、大学生に地元企業として当社の魅力や伝統、中小企業の価値を伝えようという試みから、この度、静岡大学の人文社会科学部と静岡県立大学の経営情報学部で学生を対象とした講義を行いました。
当社は創業109年目を迎えますが、100周年の折に当社の歴史を振り返ってみたところ、当社は、ドラッカーが言うイノベーションの連続でした。

そこで、両講義の内容は、「100周年企業のイノベーション」というタイトルで、会社を長く続けるためにはイノベーションが必要であり、当社の歴史の変遷においてどの様な事業を立ち上げ、また手放したか、また「P.F.ドラッカー ―理想企業を求めて」(エリザベス・ハース・イーダスハイム著)をまとめたものを学生にお話し、イノベーションについての理解を深めて頂きました。

両大学とも対象は2年生が中心でしたが、講義を通じて、就職活動の前に地元企業の魅力を見極める目と企業価値を客観的に把握する為に必要な視点を持って頂けたのではないかと思っています。

地元企業がいかに地域経済を支え、地域の為に額に汗して貢献しているかということを多くの人に知ってもらいたいと思っています。

これからも私自身が先頭に立ち、会社の地域貢献活動に対し積極的に参加していきたいと考えています。

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